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2012年7月23日 (月)

其の16 急処が急処である理由



処(トコロ)、
整体における調律点。

急処は、急なる処であり、
その時期。時節に
急務なる調整点と云うことになる。

季節の肝点であり、
旬なるインターナルポイントである。



処と云うものは、
身体に無数に存在するとも言えるし
配列的であるといえなくもない、、、。

処は、位置をいうのでなく、
その表面の穴の感じや、
穴にあいてゆく感覚、
その底の、突き当たりの感覚を云うのである。


日本語に、トコロで、、、、。と云う
いままでの分節を区切り、話題をかえる言葉があるように、
ものの転換を図るポイントなのである。

整体に治療点は存在しない、、ともいえる。

ある程度、目的とするポイントを
効果的に刺激しうる「活点」と云うものは
あるが、これも広い意味で
転換を図り、変化を促す効率的なポイントなのである。

転換て、、どういうこと、、、?
と云うことになるのだろうが、
整体の身体観は、
常に変転し、動き、流れてゆくもの、
季節の移り変わるのと同じで
事象が変化し、移り変わってゆく
そういう実態として、捉えている。



身体は、ある方向性をもって
変化してゆく、、、。
その変化の流れが中途で
痞(ツカ)えてしまう、
その痞えを問題とするのである。

痞えは、ある系統的な
ラインで結ばれる反応点として
途絶えるので、
この最も急務なる焦点を見つけ出すのだ。


方向性とは、
要求の方向のことである。

身体の要求が
どちらに向いているのか、
今何に移り変らんとしているのかを、
感じ取らなければならない訳で、
その一つの目安となるのが
「体勢」なのである。



「体勢」は、
気の虚、実の転換によって
常に移り変ってゆく「傾向」の変遷である。


虚、実、とは何であるのか、、、、。

虚はウツロでもあり、退いてゆく感じでもあり、
弛んだ実態である。

実はコモった感じでもあり、押し出してくる実態でもあり、
張る、何ものかである。

虚の呼吸は、退いてゆく方向に力強さがあり、
実の呼吸は、張りや押し出し感に力がある。


これらが、虚実ともに同時に併存するのが
身体であり、心であり、
自然であり、動き、うごめく、
生きてある実態なのである。


体勢は、
虚と実の変転であり、
どちらが主としてけん引しているのか、
によって
体癖的な傾向を帯びている。



今季の焦点である急処に
ソケイ部を縦に横断するポイントが
存在する。

ソケイ部のやや下から
腸骨の突出し部分の下方までの
縦の10センチ強のラインをいう。
~詳細は、気法会HPに。

この急処は、季節の焦点であるので
やがて消える、、、。
一回限りの「処」なのである。




野口先生は、
子供たちとつかの間の休暇を過ごすさい
川辺に出かけたという、、。

川の流れに、
石を置いたり、移動させたりして
流れの方向を
さっと、変えてしまったという。

子供たちにとっては
とても新鮮で面白い遊びであったそうだ。



ひとつの置石によって
流れを一瞬にして、
転換させる、、。

このようなものとして
急処は存在し、
処は活かしうる。



身体は、四季12節を巡って
外気温や湿度、風の向きやら
空気の間合いなどに
適合するよう、
もっとも使いやすい系統の
働きを主軸にして
その変化をしのいでいる。


夏は、代謝系をフルに稼働させて
この湿度も日光も
過剰な世界を切り抜けようとする。

しかし代謝系である呼吸器も
泌尿器も主従入れ替わりながら
活動しながら、
うまく連携がとれなかったりすると
妙なところに渦が巻いたり、
流れが途絶えたヨドみが
生まれたりする。



今、足の裏を
そっと触れながら観察すると
ポっと熱を発散させているような
灯りが点いたような処が数か所ある。

ここに、しばらく手を当て
気を通していると、
下肢や腰部に反応する点が現れる。

呼応するように
温かさやビリビリした過敏痛や
ヒビく感じが
起こるのである。


この反応点が、よくよく
注意して観ると
ラインに結ばれているのである。

その時節、その体状況に
応じた途絶えと改革の可能性
双方を含んだラインを
形成するのである。


例えば、
左足裏の第1指、親指の根元から
第1ショ骨付近にかけ温点があるとする、
それから同じ左かかと内側にも
温点が生まれている、、、、
ここに、ジッと気を通すと
左ひざの下部あたりに
にわかに温かさが生まれる。

ほどなくして、
大腿部裏の側縁、
次に左腸骨の上部外縁あたりに
だるさを伴った鈍痛が起こる。

これは、泌尿器系に添われた
呼吸器系の疲労であり、
ツカエのラインである。


どれどれと、
もう一つの入り口も確かめる。

側腹である、、。
これも左、
ジッと気を通すと
腸骨上縁を尻側から前面に
温点が周ってゆく、、、、

こちらは、呼吸器系に
添われた泌尿器ライン。


ラインは、身体の状況によって変わる。
100の身体があれば、
100種のラインがある、ともいえる。
温点と呼んだポイントも
同じである。

しかし、ラインの中途、
いずれからか、枝葉のように
放射状に流れ込んでゆく
ラインより速度の異なった
流路が通っている。

これが、上からや
下からでも、いくつかの
ツカエのライン、反応点のラインから
流れ込んで、ある一ヶ処に
集約されているのである。

これが、季節の焦点と云える、
急処なのである。


ラインにあるようで、どのラインからも
遠く、そしてもっとも実態として
近い点、なのだ。




これらの行方を
虚実の分布から、眺めることも
出来る、、、。
否、そちらの方が判りやすいのもしれない。

虚実の分布は、
まさに体勢そのものの観察となる。



それは何か、と問われれば、、、

それは、またいずれの機会に
譲るとするのである、、、。









 季よみ通信 ~白山サイド















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